長期停滞論(国際マクロ経済)
日銀がマイナス金利を導入したり日経平均がだいぶ下がったりしていますが、その要因が世界経済の低迷だそうで。しかしそもそも世界経済の低迷は今に始まったことではなくて、アメリカの住宅バブルがはじけたりEUでソブリン危機が発生したりとここ7~8年ほどの間に立て続けに先進国のみならず中国などでも経済成長の鈍化や景気停滞が発生し、しかもそれが長期間持続してしまっています(まぁ、日本は今に始まったことではないのかもしれませんが)。
さて、リーマンショック以降の世界経済全体の低迷を説明しようとする議論がここ最近出てきているそうで(伝聞)、特にこれを「長期停滞論Secular Stagnation」と呼んで理論化しようと試みているのが、元ハーバード大学教授でクリントン政権の財務長官を務めたLawrence H. Summers氏なんだそうです。
↑のリンクは氏のプロフィール。
経済問題に疎い私ですが、一応国際マクロ経済を履修したこともあり、この議論に関する彼の論文・演説のスクリプトを読んでいました。Foreign Affairs誌の最新号に彼が”The Age of Secular Stagnation”という論文を寄稿しているのをきっかけに思い出し、ここでリンクをまとめてみようかなと(それだけかよ、と思われるかもしれませんが、なにぶん難しい上に理論化の途上段階なのでなかなか)。そのうち”U.S. Economic Prospects: Secular Stagnation, Hysteresis, and the Zero Lower Bound”という論文だけでもここにまとめ直してみたいです。
①2013年11月にIMFの経済フォーラムで行った演説のスクリプト。リンク先に実際の演説(YouTube)へのリンクもあります。
②”U.S. Economic Prospects: Secular Stagnation, Hysteresis, and the Zero Lower Bound”という、2014年発表の論文。氏の名前とSecular Stagnationで検索すると一番上に出てきます。
http://larrysummers.com/wp-content/uploads/2014/06/NABE-speech-Lawrence-H.-Summers1.pdf
③・・・としてForeign Affairs誌の2016年3/4月号に”The Age of Secular Stagnation”という論文が掲載されていますが、オープンではないので図書館等で閲覧するか、日本語版『フォーリン・アフェアーズ・リポート』が出るのを待つかしてください。
以上、語り口調の備忘録でした。ここに書いたからにはちゃんと読みなおそう、自分。