ヨルダンのムスリム同胞団がエジプトの同胞団と提携解消

www.jordantimes.com

 ヨルダンのムスリム同胞団は内規を修正し、エジプトのムスリム同胞団との提携を解消したとのこと。古参のメンバーでIAF(イスラーム行動戦線党)のスポークスマンでもあるMurad Adeilahによれば、先週の木曜日にエジプトの同胞団との提携を示す条文が内規から削除された。彼へのThe Jordan Timesの取材によれば、この修正は3年前から議論されていたもので、昨年末のヨルダン同胞団からの大量離脱とは無関係とのこと。

 

 昨年末にどうやら大量の離反者が出て、彼らがMuslim Brotherhood Societyやthe Zamzam Initiative、 the "Partnership and Rescue" committee といった別のイスラーム主義団体をつくったらしいことは、今回のこの記事のみならず

www.al-monitor.com

という記事から知ってはいたのですが、これに続いて母体であるエジプトの同胞団との提携解消をしたことはなかなか驚き。

 Zamzam Initiativeの設立メンバーであるRheil GaraibehがThe Jordan Timesに語ったところによれば、この提案は3年前(2013年、ヨルダンの下院議員選挙があった年です)になされたものの拒否されていた、とのこと。

 まだ調べきれていないのですが、2013年の下院議員選挙を同胞団とIAFがボイコットしたことに一部のメンバーが不満を募らせたということなのでしょうか?それとエジプト同胞団との提携解消とは、いったい何の関係があるのでしょう?

長期停滞論(国際マクロ経済)

 日銀がマイナス金利を導入したり日経平均がだいぶ下がったりしていますが、その要因が世界経済の低迷だそうで。しかしそもそも世界経済の低迷は今に始まったことではなくて、アメリカの住宅バブルがはじけたりEUでソブリン危機が発生したりとここ7~8年ほどの間に立て続けに先進国のみならず中国などでも経済成長の鈍化や景気停滞が発生し、しかもそれが長期間持続してしまっています(まぁ、日本は今に始まったことではないのかもしれませんが)。

 

 さて、リーマンショック以降の世界経済全体の低迷を説明しようとする議論がここ最近出てきているそうで(伝聞)、特にこれを「長期停滞論Secular Stagnation」と呼んで理論化しようと試みているのが、元ハーバード大学教授でクリントン政権の財務長官を務めたLawrence H. Summers氏なんだそうです。

ローレンス・サマーズ - Wikipedia

↑のリンクは氏のプロフィール。

 

 経済問題に疎い私ですが、一応国際マクロ経済を履修したこともあり、この議論に関する彼の論文・演説のスクリプトを読んでいました。Foreign Affairs誌の最新号に彼が”The Age of Secular Stagnation”という論文を寄稿しているのをきっかけに思い出し、ここでリンクをまとめてみようかなと(それだけかよ、と思われるかもしれませんが、なにぶん難しい上に理論化の途上段階なのでなかなか)。そのうち”U.S. Economic Prospects: Secular Stagnation, Hysteresis, and the Zero Lower Bound”という論文だけでもここにまとめ直してみたいです。

 

①2013年11月にIMFの経済フォーラムで行った演説のスクリプト。リンク先に実際の演説(YouTube)へのリンクもあります。

https://www.facebook.com/notes/randy-fellmy/transcript-of-larry-summers-speech-at-the-imf-economic-forum-nov-8-2013/585630634864563/

②”U.S. Economic Prospects: Secular Stagnation, Hysteresis, and the Zero Lower Bound”という、2014年発表の論文。氏の名前とSecular Stagnationで検索すると一番上に出てきます。

http://larrysummers.com/wp-content/uploads/2014/06/NABE-speech-Lawrence-H.-Summers1.pdf

③・・・としてForeign Affairs誌の2016年3/4月号に”The Age of Secular Stagnation”という論文が掲載されていますが、オープンではないので図書館等で閲覧するか、日本語版『フォーリン・アフェアーズ・リポート』が出るのを待つかしてください。

www.foreignaffairsj.co.jp

以上、語り口調の備忘録でした。ここに書いたからにはちゃんと読みなおそう、自分。

ブログの目的

なんてものがあるはずがないんだけど、はてなブログのアカウントを作ってみた訳で、何か書いてみないといけない。

となった時に、はてさて私の人生において不特定多数の人間に面白いと思ってもらえるような何かとは何ぞや、と思うものの、思っただけでは出て来ず。


とりあえず想定しうる記事のバリエーションとしてはこんなものだろうか。

①本を読むたび読書メーターで感想をちまちま書き込んでいるが、欠点として255字しか書けないことと、その本から連想した別のテーマや書物についてのコメントが十分に出来ないことが、ついさっき気になった。ので今後書き足りなくなればこちらにだらだら書くことにする。

②大学での研究テーマを考えると、中東地域のニュースを出来るだけチェックせねばならないのだが、自分の性格からして心の中で目標を立てても身体が動こうとしない(そう私は心身二元論者なのだ)。
したがってここにリンクを貼ったりマイナーなニュースサイトの記事ならば要約してみたりして何とか1日に1つくらいは記事を読む習慣を身に付けたい。因みに国家単位で言えば興味の対象はチュニジア、エジプト、ヨルダン。

③その他。多分音楽か何かしかないだろうけど……


完全に徹夜明けの妙なテンションで書いたせいで不思議な文体になってしまった。

万が一こんなブログを読んでコメントをしようと思われる方がいた場合に備えて申し添えますが、コメントされても、②に対するもの以外は反応しないと思います。これについても更に言えば、私の興味関心に一致するか、私の浅はかさを私のナイーブな心が傷付かないような文体で指摘して下さるものでないと反応する勇気すらないと思います。